「書道」のユネスコ無形文化遺産登録実現に向けての特別揮毫会
揮毫会を開催(令和5年12月18日)
開催結果の詳細(日本書道文化協会ホームページ)
開催案内(チラシなど)

 

「書道」のユネスコ無形文化遺産への登録を文部科学大臣に要望
協議会と書道国会議員連盟とで永岡桂子文部科学大臣に要望(令和5年2月2日)

 

「書道」が国の『登録無形文化財』に
 当協議会の『無形文化遺産』登録推進運動においても、登録に向けて大きく前進(令和3年12月28日)

 

講演会「つなごう日本の書道文化 ユネスコの無形文化遺産に」
佐藤地「ユネスコの遺産事業としての無形文化遺産」(令和3年9月12日)

 

「日本の書道文化展」
成田国際空港「日本の書道文化展」(平成29年12月21日~平成30年1月9日)
関西国際空港「日本の書道文化展」(平成29年2月16日~2月26日)
「日本の書道文化展」  出品作品  会場風景

 

 

「書道」のユネスコ無形文化遺産登録実現に向けての特別揮毫会

特別揮毫会を開催(令和5年11月18日)

 11月18日(土)に東京都港区竹芝のニューピアホールにおいて、「書道」のユネスコ無形文化遺産登録実現に向けての特別揮毫会が開催されました。主催は日本書道ユネスコ登録推進協議会、日本書道文化協会、また書道国会議員連盟(会長:塩谷立元文部科学大臣)の協力を得て実施されました。
 塩谷立書道国会議員連盟会長のご挨拶のあと、前半は高校2校による楽曲に合わせた踊りを交えながらの書道パフォーマンス、後半は日本書道文化協会の会員書家3名(新井光風、土橋靖子、永守蒼穹)による揮毫が行われ、約400名の出席者は書道のすばらしさを堪能し、ユネスコ登録に向けた機運が大きく高まりました

特別揮毫会01 特別揮毫会02

特別揮毫会の実施状況など、日本書道文化協会のホームページに詳しく掲載されています。ご覧になりたい方はここをクリックしてください。

  

 開催案内 令和5年11月18日に開催します(参加者の一般募は致しません)

 書道をユネスコ無形文化遺産に登録するよう運動を開始してから約10年が経過しており、令和3年12月に書道が国の登録無形文化財となったことにより、登録実現に向けてさらに機運が高まってきています。
 このような状況を踏まえ
このたび、日本書道文化協会と日本書道ユネスコ登録推進協議会の共催、書道国会議員連盟の協力により、次のとおり、特別揮毫会を開催することとなりましたのでお知らせいたします。
 なお、参加者については、一般公募は致しません。
 開催後、揮毫会の様子をホームページにおいて報告いたします。

日時 令和51118日(土)11時から1320
場所 ニューピアホール(港区海岸1-11-1ニューピア竹芝ノースタワー1階)
主催 日本書道文化協会、日本書道ユネスコ登録推進協議会
協力 書道国会議員連盟
内容

〇著名書家による揮毫(役職等はチラシ参照)

 新井光風(漢字)
 土橋靖子(仮名)
 永守蒼穹(漢字仮名交じり)

〇高等学校書道部による書道パフォーマンス

 千葉県 私立中央学院高等学校書道部
 長野県 松本蟻ケ崎高等学校書道部
 (いずれも書道パフォーマンス甲子園などで優秀な成績をおさめている高校)

 

 

「書道」のユネスコ無形文化遺産への登録を文部科学大臣に要望

協議会と書道国会議員連盟とで永岡桂子文部科学大臣に要望(令和5年2月2日)

 日本書道ユネスコ登録推進協議会の田中壮一郎会長、井茂圭洞副会長、髙木聖雨副会長、星弘道副会長が、書道国会議員連盟の塩谷立会長、末松信介前文部科学大臣、関芳弘事務局長と共に、令和522日に永岡桂子文部科学大臣を表敬訪問し、「書道」をユネスコ無形文化遺産への提案候補とするよう要望しました。
 すでに昨年5月の書道国会議員連盟で「書道を次のユネスコ無形文化遺産への提案候補とすること」との決議を行い、6月に当時の末松文部科学大臣に対して書道国会議員連盟の塩谷会長らが要望を行いましたが、大臣が交代したこともあり、改めて日本書道ユネスコ登録推進協議会と書道国会議員連盟とで文部科学大臣に要望を行ったものです。
 来年2月ころに次のユネスコ無形文化遺産への提案候補が文化庁において決定する見込みですので、日本書道ユネスコ登録推進協議会としては引き続き要望実現に向けて努力してまいります。

文部科学大臣との意見交換 文部科学大臣に要望書提出

永岡文部科学大臣との意見交換(左)
永岡文部科学大臣に要望書を提出(右)

 

 

「書道」が国の『登録無形文化財』に

当協議会の『無形文化遺産』登録推進運動においても、登録に向けて大きく前進(令和3年12月28日)

 日本の書道文化のユネスコ無形文化遺産登録を目指す推進運動に日々ご尽力をいただきありがとうございます。
 この度、2021(令和3)年12月2日の官報告示において、「書道」は正式に国の『登録無形文化財』に登録されました。同時に、同年8月26日に発足した「日本書道文化協会」は保持団体として認定されました。
 これまで無形文化財には、重要無形文化財として指定される「芸能」「工芸技術」の2分野しかなく、「書道」は文化芸術基本法第12条で生活文化の一つとして振興を図るものとして取り上げられるに留まっていました。しかし、本協議会が中心となり、文化庁に対して書道を始めとする生活文化も文化財の対象とするよう要望してきたことなどを踏まえ、2021(令和3)年6月に国の文化財保護法が改正、指定制度のほかに新たな登録の制度『登録無形文化財』が創設され、このたび「書道」が「伝統的酒造り」とともに初の『登録無形文化財』に選定されたのです
 日本の書道文化が日本の代表案件になり、ユネスコに登録されるには、保護に関する国の法的担保が必要とされていましたので、今回それを得られたことになり、当協議会の推進運動はユネスコ登録に向けて大きく前進したことになります。
 今後もユネスコ無形文化遺産に登録するまで、皆様のご支援ご協力を賜りますよう、ご報告かたがたよろしくお願い申し上げます。

日本書道ユネスコ登録推進協議会 会長 田中壮一郎  

 

 

講演会「つなごう日本の書道文化 ユネスコの無形文化遺産に」

佐藤地「ユネスコの遺産事業としての無形文化遺産」(令和3年9月12日)

 ユネスコ無形文化遺産登録推進運動の一環として、協議会主催の講演会「つなごう日本の書道文化ユネスコの無形文化遺産に」を開催しました。
 講師には、ユネスコ事業に大変精通しておられる元ユネスコ日本政府代表部特命全権大使の佐藤地(さとうくに)氏をお迎えし、「ユネスコの遺産事業としての無形文化遺産」と題した40分間の講演を行っていただきました。2015年にユネスコ世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」には、山口県萩市の5つの遺産が含まれており、また2015年は佐藤講師がユネスコ大使に就任されて「明治日本の産業革命遺産」登録事業に携わったことから、ゆかりある山口県での講演会となりました。
 講演会は人数制限をし、事前予約制にするなど、最大限の感染症予防対策を行った上での開催となりましたが、コロナ禍にもかかわらず、約200名もの聴講者が集いました。髙木聖雨協議会副会長の司会進行のもと、黒田賢一副会長が会の紹介と本運動の活動報告をし、世界での豊富な経験を踏まえた佐藤講師の講演へと続き、河村建夫特別顧問(書道国会議員連盟会長)のご挨拶で終わりました。
 協議会役員からは田中壮一郎会長、井茂圭洞副会長、星弘道副会長も出席し、山口県を始めとする中国地方等からのたくさんの聴講者の参加もあって、ユネスコ無形文化遺産登録への力強い支援と、運動への更なる活力をいただいた有意義な時間となりました。

講演会概要  
●日時 2021(令和3)年9月12日(日)17:00~18:30
●会場 国際ホテル宇部 本館3階 ダイヤモンドホール
●講師 佐藤 地(さとう くに)
元 ユネスコ日本政府代表部特命全権大使
  前 駐ハンガリー日本特命全権大使 兼 国際文化交流・協力担当大使
  現 独立行政法人国立文化財機構 本部審議役
  現 公益財団法人フォーリン・プレスセンター 監事
●演題 ユネスコの遺産事業としての無形文化遺産
●聴講者 約200名
●入場料 無料で一般公開

 

佐藤地講演会講師 挨拶をする河村建夫特別顧問

佐藤地 講演会講師(左)
挨拶をする河村建夫特別顧問(右)

協議会や運動について説明をする黒田賢一副会長 司会進行をする髙木聖雨副会長

協議会や運動について説明する黒田賢一副会長(左)
司会進行をする髙木聖雨副理事長(右)

会場風景1 会場風景

会場風景

 

 

「日本の書道文化展」

成田国際空港「日本の書道文化展」(平成29年12月21日~平成30年1月9日)

 IT文化の飛躍的な進化により便利になった一方で、手書き文字、特に毛筆文字が人々の生活から急速に消え始めています。文字を手で書かない生活になってから、文字の形がうまく整わない、簡単な漢字でも書けない、筆順がわからない、誰もがそんな経験をお持ちではないでしょうか。
 皆が経験のある学校の授業や書道塾で学ぶ習字も、お正月の書き初めや年賀状の筆書きも、冠婚葬祭で使うのし紙、のし袋、芳名帳の筆書きも、国民生活に根付き、受け継がれる大切な文化です。
 日本書道ユネスコ登録推進協議会を中心とする日本の書道界では、これらの状況を踏まえ、貴重な書道文化の保護継承のために、ユネスコの無形文化遺産登録を目指して、今一丸となって推進運動に取り組んでいます。
 この推進運動の一環として、2017(平成29)年12月21日から2018(平成30)年1月9日までの20日間、成田国際空港内のNAAアートギャラリーにおいて開催の「日本の書道文化展」は、2017(平成29)年2月の関西国際空港に続き、地域を替えての第2弾として実施いたしました。成田国際空港は年間旅客数約3,905万人(2016年度データ)、展覧会を行う12月の月間旅客数は約322万人(2016年12月データ、国内線約57万人、国際線約264万人)、1月の月間旅客数は約333万人(2017年1月データ、国内線約58万人、国際線約275万人)と、たくさんの日本人、外国人が空港内を行きかいます。毛筆文化に馴染みのない方々にも、旅の合間のちょっとした時間に、「日本の書道文化」の素晴らしさを見てもらいたい、知ってもらいたい、その思いで日本最高峰の書家の作品を展示いたしました。
 日本の伝統的な書道文化をどうしたら次世代へと残せるのか、考える時期が来ています。無形文化遺産に登録するには、子どもから大人まで全国各地で幅広く文化を広げ、定着させていくことが必要です。
 我々協議会は、今後もこのような運動を地道に進めてまいります。この展覧会をご覧いただいたたくさんの方々に、運動の趣旨をご理解いただき、応援していただければ幸いでございます。

成田展概要  
●展覧会名 日本の書道文化展
●主催 日本書道ユネスコ登録推進協議会
●特別協力 東洋額装株式会社
●会期 2017(平成29)年12月21日(木)~2108(平成30)年1月9日(火) 20日間開催
●開場時間 6:00~22:00 ※ただし、最終日1月9日(火)は15:00まで
●会場 成田国際空港 NAAアートギャラリー(第1ターミナル 中央ビル 5階)
●出品作品 日本書道ユネスコ登録推進協議会の役員16名による
  日本芸術院会員、日本芸術院賞受賞者の作品など、日本最高峰書家の作品16点を展示
●出品作家 ※肩書は2017(平成29)年11月現在
井茂圭洞 (日本芸術院会員/日展副理事長/京都教育大学名誉教授/読売書法会最高顧問)
津金孝邦 (恩賜賞・日本芸術院賞受賞/日展会員/読売書法会顧問)※「くに」の左部縦画は突き抜けない
樽本樹邨 (日本芸術院賞受賞/日展会員/読売書法会常任総務)
星 弘道 (日本芸術院賞受賞/日展理事/読売書法会常任総務)
石飛博光 (日展会員/毎日書道会理事)
大井錦亭 (日展会員/毎日書道会常任顧問)
田中鳳柳 (産経国際書会最高顧問)
吉川蕉仙 (日展会員/読売書法会常任理事)
黒田賢一 (日本芸術院賞受賞/日展理事/読売書法会常任総務)
髙木聖雨 (恩賜賞・日本芸術院賞受賞/日展会員/大東文化大学教授/読売書法会常任総務)
清水透石 (日展会員/読売書法会参事)
田中節山 (日展会員/大東文化大学名誉教授/読売書法会常任理事)
仲川恭司 (専修大学名誉教授/毎日書道会理事)
元大雲 (毎日書道会理事)※「つじ」は一点しんにょう
長野竹軒 (東京学芸大学名誉教授/毎日書道展審査会員)
舟尾圭碩 (日展会員/読売書法会常任理事)
●入場料 空港利用者に無料で一般公開
●ワークショップ
 日時 2017(平成29)年12月28日(木)、29日(金)の2日間 11~17時に実施
 場所 成田国際空港 NAAアートギャラリー内
 対象 国内外への旅客者、空港施設利用者、空港勤務者を対象に、参加費、材料費とも無料で実施
 内容 「筆と墨で和紙小物に筆文字を書いてみよう!」の体験コーナー
 参加人数 2日間累計で89名(体験者の付添いも含めると約200名)
 参加者情報 ワークショップが年末の開催だったことから、参加者のほとんどが海外へ出発する日本人の家族連れでした。小学生やその保護者の参加が多く、また5歳前後の小さな子どもの参加もかなりあったことから、1人に要する時間が長く、たくさんの人数に体験していただくには繋がりませんでした。しかし、書道未経験者の子どもに毛筆体験の場を提供できたことは、文化の継承活動という意味では大変充実していたと思います。

 

関西国際空港「日本の書道文化展」(平成29年2月16日~2月26日)

 「日本の書道文化」の保護継承運動、および、ユネスコ無形文化遺産への登録推進運動の一環として、2017(平成29)年2月16日から11日間、関西国際空港KIXギャラリーにおいて日本書道ユネスコ登録推進協議会役員16名による「日本の書道文化展」が開催されました。
 関西国際空港は、年間旅客数が2,406万人(2015年度データ)、展覧会が開催された2月の旅客数が203万人(2016年2月データ、国内線50万人、国際線153万人)となっており、書道文化になじみのない一般客や外国人旅行客も多数利用しています。
 当協議会の運動を広く多くの人々に知ってもらい、世論の大きな風を起こすには、美術館だけではなく、日頃書道文化になじみのない人が多く集う場所においての運動も必要だと考え、今回の空港内での開催に至った次第です。
 会期初日および土・日曜日にはワークショップが併催され、参加人数は5日間累計で756名(体験者の付添いも含めると約1,000名)に上り、関西国際空港での「日本の書道文化展」は成功裡に終了しました。展覧会報告は以下の通りです。
 なお今展開催に際し、多大なるご尽力をいただいた東洋額装、当運動の趣旨にご賛同をいただき会場を無料提供いただいた関西エアポート株式会社の両社に対し、心より感謝を申し上げます。
 こうした企画を保護措置の一つとして今後も積み重ね、日本の書道文化の保護継承の支援者、担い手を増やしていき、ユネスコ無形文化遺産にふさわしい文化として登録を目指していきたいと思います。

関空展概要  
●展覧会名 日本の書道文化展
●主催 日本書道ユネスコ登録推進協議会
●特別協力 東洋額装株式会社
●会場協力 関西エアポート株式会社
●会期 2017(平成29)年2月16日(木)~26日(日) 11日間開催
●会場 関西国際空港KIXギャラリー 第1ターミナル 2階ロビー中央(国内線出発・到着ロビー)
●出品作品 16点 / 日本書道ユネスコ登録推進協議会の役員16名による
井茂圭洞 (日本芸術院会員/日展副理事長/京都教育大学名誉教授/読売書法会最高顧問)
津金孝邦 (恩賜賞・日本芸術院賞受賞/日展会員/読売書法会顧問)
樽本樹邨 (日本芸術院賞受賞/日展会員/読売書法会常任総務)
星 弘道 (日本芸術院賞受賞/日展理事/読売書法会常任総務)
石飛博光 (日展会員/毎日書道会理事)
大井錦亭 (日展会員/毎日書道会常任顧問)
田中鳳柳 (産経国際書会最高顧問)
吉川蕉仙 (日展会員/読売書法会常任理事)
黒田賢一 (日本芸術院賞受賞/日展理事/読売書法会常任総務)
髙木聖雨 (日展会員/大東文化大学教授/読売書法会常任理事)
清水透石 (日展会員/読売書法会常任理事)
田中節山 (日展会員/大東文化大学名誉教授/読売書法会常任理事)
仲川恭司 (専修大学名誉教授/毎日書道会理事)
辻元大雲 (毎日書道会理事)※「つじ」のしんにょうは一点つじ
長野竹軒 (東京学芸大学名誉教授/毎日書道展審査会員)
舟尾圭碩 (日展会員/読売書法会常任理事)
●入場料 無料で一般公開
●ワークショップ  
  日時 2月16日(木)18日(土)19日(日)25日(土)26日(日)の5日間 10~17時
 場所 関西国際空港KIXギャラリー隣接のスペース
 対象 国内外への旅客者、空港施設利用者、空港勤務者を対象に、参加費、材料費とも無料で実施
 内容 「筆と墨でうちわや和紙小物に筆文字を書いてみよう!」の体験コーナーを開設
 参加人数 5日間累計で756名(体験者の付添いも含めると約1,000名)
 参加者情報 2歳の子どもから高齢者まで、幅広い年齢層からの参加がありました。
  ●国際空港という場所柄、日本人のほか、中国、韓国、台湾、ベトナム、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ブータン、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ドイツ、フランス、オーストリア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中近東など世界の多数の国からの旅行者が当企画に足を止め、日本の書作品を鑑賞し、書道体験を行いました。
  ●参加者からは、日本最高峰の作品を偶然にも間近に見られて良かった、筆を持つことは久しぶりだが楽しい体験だ、子供や孫にも書かせてみたい、墨の香は懐かしい、書道は日本の素晴らしい文化だなどの感想が寄せられました。

 

「日本の書道文化展」出品作品

35×45

井茂圭洞(いしげ けいどう)
ISHIGE, Keido

Sakura, Symbol of the Japanese Spirit
しき島の大和(やまと)ごごろを人問はば(バ) 朝陽ににほふ山ざくら花
(本居宣長六十一歳自画自賛像(もとおりのりながろくじゅういっさいじがじさんぞう))

<作品解説 Description of Work>
桜は、大和心の象徴である
大和心(日本人の心)とは何かと人が尋ねたならば、朝日に美しく照り映える山桜の花のようなものだと答えよう
Sakura, Symbol of the Japanese Spirit
If asked “What is the spirit of Yamato(Japan)?”
I shall respond, “Mountain cherry blossoms gleaming in the morning sun.”
(Poet's own portrait at the age of 61 MOTOORI, Norinaga

 

 

35×68

津金孝邦(つがね よしくに)※「くに」の左部縦画は突き抜けない
TSUGANE, Yoshikuni

心手相得

<作品解説 Description of Work>
心と体が一つとなって動く
Mind and body work together as one.

 

 

35×46

樽本樹邨(たるもと じゅそん)
TARUMOTO, Juson

清虚(せいきょ)を守る
(漢書(かんじょ))

<作品解説 Description of Work
心が清らかで欲のないことを全うする
Keep a pure mind and remain unselfish.
(The Book of Han)

 

 

34×66

星弘道(ほし こうどう)
HOSHI, Kodo

花は開く

<作品解説 Description of Work
A flower opens.

 

 

33×47

石飛博光(いしとび はっこう)
ISHITOBI, Hakko

遥(はるか)とは花野(はなの)の風の湧(わ)くところ
(風待月(かぜまちづき)片山由美子(かたやまゆみこ))

<作品解説 Description of Work
遥か遠くとは、花咲く野に吹く風がわきたつところ
A far-off place, a field of blooming flowers are blown by the wind.
(Kazemachizuki KATAYAMA, Yumiko

 

 

68×35

大井錦亭(おおい きんてい)
OI, Kintei

漢字の国夢とふくらむ雪の峰
(大井錦亭句(自詠句))

<作品解説 Description of Work>
三千年の歴史を持つ漢字の国中国を訪れ、雪の峰を見ると、日本と中国との交流の長い歴史が想像され、夢がふくらむことだ
Visiting China with its 3,000-year history of Chinese characters, and looking at snow-capped mountains, I can't stop myself from dreaming, thinking of the long history of relations between Japan and China.
(Haiku poem by OI, Kintei (chirographer's own composition))

 

 

65×34

田中鳳柳(たなか ほうりゅう)
TANAKA, Horyu

熙怡(きい)
(王凝之(おうぎょうし))

<作品解説 Description of Work
穏やかに楽しむ
To enjoy calmly
WANG, Ningzhi

 

 

43×33

吉川蕉仙(よしかわ しょうせん)
YOSHIKAWA, Shosen

春夏秋冬

<作品解説 Description of Work
Spring, summer, autumn, and winter

 

 

68×35

黒田賢一(くろだ けんいち)
KURODA, Kenichi

櫻(さくら)さへ紅葉(もみじ)しに(ニ)けり鹿の聲(こえ)
(与謝蕪村(よさぶそん))

<作品解説 Description of Work
桜の木さえも赤く色付いた中に鹿の声が聞こえてくる
The cry of deer can be heard through the cherry leaves tinged with red.
YOSA, Buson

 

 

36×39

髙木聖雨(たかき せいう)
TAKAKI, Seiu

素光(そこう)

<作品解説 Description of Work
月光
Moonlight

 

 

68×35

清水透石(しみず とうせき)
SHIMIZU, Toseki

庵(いおり)ぬし西日たのしむ柘榴(ざくろ)かな(可那)
(松根東洋城(まつねとうようじょう)句 清水透石画)

<作品解説 Description of Work
粗末な小屋の主人が庭の石榴を眺めつつ西日を楽しんでいる
Out in the yard, the owner of the humble hut enjoys the late afternoon sun while gazing at the garden pomegranates.
(Haiku poem by MATSUNE, Toyojo Painted by SHIMIZU, Toseki)

 

 

44×35

田中節山(たなか せつざん)
TANAKA, Setsuzan

花鳥風月(かちょうふうげつ)

<作品解説 Description of Work
花と鳥と風と月と 日本の自然の美しい景色のこと
Flowers, birds, the wind, and the moon.
Beauties of nature in Japan.

 

 

35×46

仲川恭司(なかがわ きょうじ)
NAKAGAWA, Kyoji

雪月花(せつげっか)

<作品解説 Description of Work
雪と月と花と 日本の四季の代表的な自然美のこと
Snow, the moon, and flowers.
Typical natural beauty of Japan's four seasons.

 

 

35×45

辻元大雲(つじもと だいうん)※「つじ」は一点しんにょう
TSUJIMOTO,Daiun 

海は広いな大きいな 月がのぼるし日が沈む
(日本の童謡・唱歌 林柳波(はやしりゅうは))

<作品解説 Description of Work
Beautiful, wonderful
And wide is the sea
Magical is the sunset
Followed by moonbeams
(A verse from a Japanese children's song/school song by HAYASHI, Ryuha

 

 

26×53

長野竹軒(ながの ちっけん)
NAGANO, Chikken

この器(うつわ)の中の宇宙(うちゅう)を飲み干せ
(スパイラルゲーム(自作詩集))
南全星言 長野竹軒画
※南全星は長野竹軒の詩人ペンネーム

<作品解説 Description of Work
この茶碗に入った抹茶を飲み干す時、この混沌とした世の中、例えるなら広大な宇宙のすべてを飲み干すような、そんな意気込みが欲しいものだ
When you drink green tea from this bowl, drink as if gulping down the whole chaotic world, the vastness of the entire universe.
(Spiral Game (collection of original poems) by Minamizensei Painted by NAGANO, Chikken )
*Minamizensei is a pen name of NAGANO, Chikken)

 

 

35×45

舟尾圭碩(ふなお けいせき)
FUNAO, Keiseki

花無心にして蝶を招き 蝶無心にして花を尋ぬ
(良寛(りょうかん))

<作品解説 Description of Work
花は蝶を招こうとして咲くのではなく、蝶は花を訪ねようという心があるわけではない
花が咲くと蝶が飛び、蝶が飛ぶ所に花が咲く、それが自然の摂理である
Flowers do not bloom, trying to attract butterflies, and butterflies do not come to flowers just because they want to.
Where flowers bloom, butterflies flutter, and where butterflies flutter, flowers bloom. This is Mother Nature.

Ryokan

「日本の書道文化展」会場風景

 成田国際空港

 

 

 

 

 

 

 

関西国際空港

 

 

 

 

 

 

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